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マルセイユでレンタカー。。。そこで事件が。。。 [旅行]

アルザスの次はプロバンスです。ストラスブール空港からマルセイユ空港まで空路で2時間弱。空港近くのHertzでレンタカーを借りました。予約は日本からインターネットで行いました。問題は、自分が運転できるオートマ車がフランスではきわめて少ないこと。下手したらベンツくらいしかないところ、今回は、新型プリウスを借りることができました。しかもグリーン(エコカー?)何とかでちょっと格安。とはいえ何だかんだと、二日間で250Euroです。ちなみに国際免許も用意していきました。

海外で運転するのは、ハワイ、アイスランドについでこれが3回めです。日本でのっているのが旧型プリウスなので、レンタカーの新型プリウスも操作方法はだいたいわかりました。ナビがついていて、英語で表示されるのもうれしいです。しかし、いざ走りだしてみると標識がよくわからず、ブーブーいわれながら何とか空港駐車場の外に出ました。目指すのはサンレミドプロパンスです。自動車専用道路で、まわりの車が100km/hくらいだしているので結構こわい。ナビの指示通り走っているつもりですが、土地勘が全くないので大変不安。

そうこうするうち、たぶん30分以上走ったでしょう、マルセイユの街中に入ってしまいました。今、振るかえると、マルセイユ空港からサンレミドプロパンスに行くのにマルセイユ市街は全く逆方向です。どこかで間違ったのでしょう。いずれにせよ、マルセイユ市街は一方通行が複雑で、かつ車も人も多く、冷や汗だらだらで走っていました。

そのうち、信号待ちで止まった際、バイクに二人乗りした男が、私の車というか後輪をさして何かさけんでいます。何をいっているのかわかりませんでしたが、少し走ったあと路肩に車を止め、助手席の奥さんに外にでてみてもらいました。なんと、パンクでした。えらいこっちゃ。

幸い、今回は海外でもつながる携帯をもってきていました(旅行の直前に手にいれたDocomoF904i)。これでHertzに連絡をしました。英語がよくわからない(こちらの語学力の問題が大きいけど)ものの、まずスペアタイヤに換えろとかいわれます。それは自分には難しいので、レスキュー呼んでくれないかというような交渉をしようとしていたときだったと思います。ドアを誰かがノックしていると思った瞬間、助手席のドアがあけられ奥さんが前にかかえていたバッグがもぎとらました。引ったくり です。バッグを盗った男はダッシュで走り去り、数十m先にとまっていたバイクの後ろにのっかり猛スピードで去っていきました。この間、情けないことに、私は動くことさえできませんでした。本当に一瞬のできごとです。

落ち着こうと努めて、奪われたバッグに入っていたものを二人で思い出しながら確認します。奥さんはパスポートを腹巻にいれていたのでOK。帰りの飛行機もE-ticketだからOK。150Euroとクレジットカードがはいった財布、これから先の列車の切符、ホテルなどの連絡先、保険証、奥さんのデジカメ、携帯電話、換えのメガネ、化粧品といったところがバッグの中にはいっていたものとわかり、少し安心しました。これまで私は腹巻をバカにしていましたが、海外経験が長い奥さんはさすがです。被害は最小限といえるでしょう。それより何より怪我をしなかったのが幸いです。

このあと携帯で、日本領事館に相談して、クレジット会社に連絡。続いて警察をよぼうとしたところ、偶然パトカーが通りかかり(マルセイユではタクシーよりパトカーが多かった気がする)、ただちに被害を伝えました。ただ、服の色とかきかれても全く覚えていないのでなんともなりません。奥さんによれば、パンクを指摘してくれた二人と、バッグを盗った犯人は別人ということですが、私はそれさえよくわかりません。だいたい何でパンクしたのか不思議ですし、ことは仕組まれていたのではないかという疑いを今でももっています。 いずれにせよ、犯人がつかまりバッグが戻ってくる可能性はゼロに近いことは認識できました。

そのあと、パンク修理のためのレッカー車を呼んでもらうまでがまた大変だったのですが、最終的にはHertzのレンタカー会社に引き取ってもらいました。今回事件が起こった場所は、偶然、マルセイユ中央駅の地下駐車場のまん前。駅前のレンタカー会社事務所まで100mくらいの距離だったんですね。半日の使用でしたが140Euroくらいでした。駅には警察事務所もあったので、盗難証明書はそこで作成してもらいました。あらかじめ文書の雛形ができていて、警官の質問に答えるだけで立派な書類ができあがってきました。よくあることなんでしょうね。(盗難証明書は日本に帰ってきてから保険会社に提出しました。とはいえ、現金は保証されませんし品物もたいして高く評価されないようで、どの程度保証金がもらえるかわかりません。)

当日はエガリエールの民宿を予約していたんですがこれはレンタカーなしでは無理なので、バスでいけるエクスアンプロバンスに向かいました(列車に乗ろうと駅で切符をかったらバスをすすめられました)。バスの中から、地球の歩き方にでているホテルに電話をかけまくり何軒めかでようやく空き部屋がみつかりました。ホテル(Chateau de la Pioine )にたどり着いたのは9時近かったと思います。

以下、いくつかの教訓

1)やはり海外でのドライブは大変。実際、次の日プロバンスをタクシーで周遊して、これはレンタカーを返して正解だったと思いました。

2)フランス、イタリアではすりや引ったくりに気をつけろとよくいわれます。我々も、歩くときはかばんをたすきがけにするなど注意していたものの、まさか、車の中にいる状態で盗られるとは思ってもいませんでした。今回も、ドアをロックしていれば被害にあわなくてすんだかもしれません。

3)パスポートを腹巻にいれるのは大変有効でした。もし、パスポートとられていたら旅行は滅茶苦茶になっていたでしょう。

4)海外で通じる携帯電話がなかったらどうなっていたか。。。携帯電話も大変有用でした。語学力がもっとあれば、さらにスムースにことは運んだでしょう。地球の歩き方も盗られないで幸いでした。

5)パンクの際にスペアタイヤに換えることはドライバーなら誰でもできること、のはずです。もちろんそうなんですが、日本だったらすぐにレスキュー来てくれるし、教習以外では経験しませんよね。ところが、フランスではドライバーが自分で交換できて当然と思われているようで(あるいはパンクの機会が多い?)、警察、レンタカー会社の人、それから通りがかりの人にまで、スペアタイヤにつけかえろと指示されました。レンタカーだったし、事件のあとで動揺してたし、私にはちょっと自信がなかったですね。あと、パンクをflat tireと呼ぶこともあとで知りました(電話でいわれて何のことかわからなかった)。

6)ガイドブックによるとマルセイユは治安が悪いとのこと。今回の一件だけで判断できませんが、パトカーが多かったのは確かです。

 以上


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